薬剤師不足が表面化 対策はあるのか

女性薬剤師の画像

薬局で薬剤師が不足している現状は多くの薬剤師の方がご存知だと思います。

 

しかし、本当に不足しているのかについては実数で記載されることがなく現状が認識し辛い状況でした。

 

そんな中、デーリー東北デジタルの記事で青森県内の薬局薬剤師の不足状況が明らかになりました。

 

これは青森県だけの問題ではないはずで、法改正を含めた薬剤師の人員配置改革を進めて欲しいものです。

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青森県内の薬局4分の1が薬剤師配置基準満たさず

2017/02/21に配信されたデーリー東北デジタルの記事「県内薬局4分の1、配置基準満たさず」を下に紹介します。

 

青森県は21日、県内の薬局で約4分の1に当たる145カ所(2015年12月末時点)で、薬剤師数が法令に規定する配置基準を満たしていないことを明らかにした。薬剤師不足が理由という。県は、県内の薬剤師の確保対策を進める一方、薬局に対しては基準通りの採用を引き続き指導していく方針。「県内薬局4分の1、配置基準満たさず」デーリー東北デジタルより引用

 

県が発表したというこの記事、県内の薬局の約4分の1が法違反を犯していることを把握している状況が読み取れます。

意地悪に言い換えてみると、「法違反は薬剤師が採用できないのだから仕方がない」と読み取れてしまいます。

 

このように都道府県が薬剤師不足の実態を把握し、それでいて暗黙の了解として薬局が運営されているケースは非常に多いのではないでしょうか。

 

薬剤師が増えているのに薬剤師が不足している状態が続いているということが、おかしいということにいつ気が付いて、対応してくれるのか、これがないと現場の状況は変わるわけないですよね。

 

そもそも必要なだけの薬剤師がいないのですから。

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本当に薬剤師数は足りているのか

薬局の数、保険薬剤師の人数、薬剤師国家試験の合格者数などの数字を用いて「薬剤師は足りている」「薬剤師はもうすぐ飽和する」といった言葉が散見されます。

 

しかし、薬局で働いている薬剤師は実感しているはずです。

「仕事が増えているんだから、薬剤師を増やして。」と。

 

それ以上に問題なのは、薬剤師一人当たり1日処方箋応需40枚を超えている薬局がこんなにもあるということです。

 

在宅医療、地域包括ケアシステム、かかりつけ薬局、健康サポート薬局といった薬剤師にとっての新しい取り組みが続々とスタートしている中、薬剤師業務量は上昇の一途をたどり、さらに高度な知識と技術を求められようとしています。

 

薬剤師一人当たり処方箋1日40枚という形骸化された指標はもう撤廃したほうがいいのではないでしょうか?

 

そもそも薬剤師に求められている業務をすべてこなして1日40枚の処方箋を応需することは到底不可能ですし、そこに調剤の安全性が担保されない限りは、「40枚までは調剤しなさい」という逆指標になりかねません。

薬剤師が足りていないことを客観的に知る方法がない

いくら現場の薬剤師が「薬剤師が足りない」と声高に叫んだとしても、上述しているとおり「足りているでしょ」と一蹴されているのが現状です。

 

そこで語られるのは薬剤師の人数だけであり、パート薬剤師を含めた総労働時間については一切の言及はありません。

 

そして、薬剤師が処方箋1枚当たりで一通りの業務を行うために必要な時間はどの程度を見込んでいるのか、など人時(にんじ)についても語られていない状況です。

 

こんなことではいつまでたっても薬局における薬剤師の適正な人員配置は図れませんし、現場で活躍している薬剤師の声を聞いてもらうこともできないでしょう。

 

現在、薬剤師の人数が足りずに法違反を犯していることが明確なのですから、「薬剤師の人員配置に関する規則」の見直しを行うのが急務なのではないでしょうか。

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