聖路加国際病院付属クリニック 薬局への神対応

医師の診察風景の画像

薬局と病院、クリニック等の医療機関とのやり取りや信頼関係の構築にはなかなか難しいものがありますね。

 

その間には患者という存在があるわけで、薬剤師としては何ともむず痒い問題かと思います。

 

そんな中、聖路加国際病院付属クリニック(聖路加メディローカス)所長の渡邉直医師が行っている”薬局への神対応”が17~19日に京都開かれた日本医療薬学会年会で発表されました。

 

このような考えを持っている医師がいるなんて素敵です!

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渡邉直医師の神対応

渡邉直医師は「薬局が患者情報や病名等を把握しづらいという現状を考慮し、患者の必要最小限の情報をまとめた”診療情報伝達シート”を作成し、薬局に提供」しています。

 

医療の質を高めることが目的ということです。

 

医薬連携の最大の難関は、正にココですよね。近隣の医療機関であればまだいいのですが、「全国どこの医療機関の処方箋も受け付けます。」が大前提ですから。

 

薬局薬剤師が患者との信頼関係を構築して直に話を聞くことが出来るのであればいいんですが、現場の実態はそうそううまくいっている薬局は多くはないのかと思います。

 

コミュニケーションが下手で…というのであれば、それは改善努力をするべきだと思いますが、実際は時間の制約によってそれが出来ない薬局がほとんどです。(これは医師も同じですよね。)

 

医薬分業の在り方を論ずる前に、やはり患者本位の目線に立って最善の医療を提供する努力をすることが今できることではないでしょうか。

 

 

門前薬局が生きる時代であれば、薬局薬剤師も医局カンファレンス等に参加して患者情報を共有することでどうにかなったことかもしれませんが、元々の処方箋応需の原則からいえば「どこの薬局に処方箋を出すのかわからない」わけですからそういうわけにもいきません。

 

”時間が無くて…”で終わらせていたら何も解決しませんし。

 

渡邉医師のような「自らの労をいとわず患者のために」取り組みを行っている医師がもし身近にいるのでしたら、今度は「薬局で得た情報を医師にフィードバックする」取り組みを薬局でスタートさせてみてはいかがでしょう。

 

患者にとっても医師にとっても、「こんな有難い薬剤師は他にいない」ってことになるはずです。

診療情報伝達シートの内容

ではでは、診療情報伝達シートは院外処方せんの付帯情報として発行されている1枚の紙面です。

 

内容は

 

  1. プロブレムリスト
  2. 各種検査値
  3. 直近のバイタル
  4. 直近の腎機能
  5. 直近の身長・体重
  6. アレルギー情報
  7. 患者の氏名、生年月日、性別
  8. 備考欄

 

です。

渡邉医師はこれをモデルに全国各地で同様の情報連携を構築してほしいとおっしゃっていますので、医薬連携の進んでいる薬局からこのような取り組みが出来るようになればいいですね。

 

正に神対応でした。

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