薬の服薬影響を心配し妊婦の約24%が中絶-まずは相談を

妊婦の画像

妊娠初期に抗生物質やうつ病の薬などを服用した全国630人の妊婦のうち、胎児に障害が出るリスクがわからず不安になり、中絶にまで至る確率が平均で24%というニュース(NHK)がありました。

 

国立成育医療研究センターの調査により分かったことですが、全国630人の妊婦について相談内容を分析した結果ということです。

 

ここで注目したいことは、医師や薬剤師が薬の胎児への影響を詳しく調べ、具体的な危険性を説明したところ、中絶の確率が7%まで減ったということです。

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薬の服用歴で悩んでいる妊婦さんへ

いつもは薬剤師向けのブログを書いている私ですが、今回は上記のようなショッキングなニュースを見てしまったため、少しでも妊婦さんの為になれればなという思いでブログを綴っています。

 

この記事では”抗生物質やうつ病の薬など”と書いていますが、実際には様々な医薬品を妊娠初期に服用していて不安を抱えている妊婦の方も非常に多いのではないかと思います。

 

かくいう私の妻も痛み止め薬の常用者で、2回の妊娠時にはもれなく服用していた経験がありましたw

 

 

さて本題に入りますが、まず最初に皆さんに知っておいていただきたいことは、「薬の服用が胎児に与える影響について、ほとんどの医薬品は解明されていない」ということです。

 

さらには、医師・薬剤師はソースの無いことを断言できませんので「明確な答えを言ってくれない」ということも知っておくべきかと思います。

 

 

なぜ、こんなことになってしまうのかというと、

 

通常は、製薬会社が医薬品を商品化する前に「人体実験をおこなった上で」効果や副作用を測定します。

 

その結果を薬についている添付文書に記載して販売するのですが、当然、妊婦さんへの人体実験なんてできません。

 

なので、世に出回る薬(医療用も市販薬も)の添付文書には妊婦さんに対しての安全性が記載されていないのが大半なのです。

 

結果として、医師も薬剤師も約束されていない安全性(胎児への影響)を口に出すことはできないという仕組みになっています。

 

 

自己責任なので、私(薬剤師です)は不安がる家内に、

 

「大丈夫だろ。鎮痛薬で胎児に影響があった話なんて聞いたことない。」

 

と話ました。実際に聞かない話なので嘘ではないのですが、流石に自分も不安を押し殺しながら…といった感じでしたw

そんな時はどうする?

では、薬が胎児に及ぼす影響については全くわからないのか、と言えばそうではありません。

 

販売された後に使用された事例が少しづつ積み重なっているからです。それが少ない場合には海外からもデータを取り寄せています。

 

特に妊娠初期に関しては、気づかずに薬を飲んでしまったという方も多くいらっしゃいますので、

 

そういったデータが積み上げられて、少なからず不安を解消できる薬もあります。

 

 

 

なので、もしも不安を感じたら、

 

「医師、薬剤師に相談をする。」

 

それでも不安が解消できなかったら、

 

妊娠と薬情報センター(全国39か所)に相談する。」

 

ようにしてください。

 

ただし、これだけは間違えないでください。

 

「絶対保証はない。」

 

ということです。

 

まぁ、ご承知かとは思いますが。

 

医師も看護師さんも薬剤師も医療には100%の絶対がありませんので、断言はしてくれません。

 

 

だからと言って、不安になってしまうのはご本人にもお腹の赤ちゃんにも良くないので、「そういうものなんだ。」という割り切りはどこかで必要になるはずです。

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