福島県の無許可リサイクルショップが使用期限切れ医薬品を販売

福島県福島市のリサイクルショップ「エコ市場アーク黒岩店」(運営会社 東都クリエート)で使用期限切れの医薬品「ヘパリーゼHi」1本が販売されました。

 

医薬品の店舗販売業の許可はとっていませんでした。

 

同店舗のほか、伊達市の「オーディン伊達店」、岩手県奥州市の「オーディン江刺店」でも販売された可能性があり、運営会社が自主回収をしている、ということです。

 

 

 

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事件の概要

地元紙の福島民友によると、この事件は、リサイクルショップ「エコ市場アーク黒岩店」で購入したドリンク剤「ヘパリーゼHi」が使用期限切れになっており、平成28年8月31日に購入者から県消費生活センターに連絡があり発覚しました。

 

使用期限は2015年4月でした。

 

私の印象では、消費者は医薬品の販売というよりも、使用期限切れ商品について訴えたことから医薬品の販売が発覚したのではないかと思います。

 

 

今後、医薬品の仕入れルートをあたって、無許可店舗に医薬品を横流ししていた業者を摘発し検挙という流れになるかと思いますが、仕入れ先が個人でなかった場合には大きな問題になりそうです。

医薬品の無許可販売

リサイクルショップという実店舗による医薬品の無許可販売は、非常に珍しい犯罪です。

 

通常は消費者が「薬は薬屋で買うもの」という意識がありますので、実店舗による医薬品の不法販売はすぐにバレてしまうことから、表立って販売することはないはずです。

 

過去にも、違法ドラッグの販売や中国人ブローカーの違法販売などはありましたが、今回のようなケースは私自身見たことも聞いたこともありません。※勉強不足でしたらスミマセン

 

 

このニュースを聞いて感じたのは、

 

「やはり時代は変わっていたんだ。」

 

ということです。

 

医薬品に対する偏見

医薬品自体には全く変化はないのですが、消費者の医薬品に対する見方がこの10年ほどの中で大きく変わってしまったのではないでしょうか?

 

 

私の感覚としては、

 

「ビタミン剤など371の商品群の医薬品が医薬部外品に移行した2004年の規制緩和」

 

くらいの頃から、

 

「医薬品の位置づけ」

 

があいまいになってきたのだと感じています。

 

 

その後、2009年に行われた薬事法(現 医薬品医療機器等法)の大改正により医薬品が分類分けされて、第3類医薬品に関しては、「縛りの少ない中」での販売が可能になりました。

 

さらには、第2類、第3類医薬品のネット販売可能が可能となる規制緩和、

 

第1類医薬品を含めてのネット販売可能となる規制緩和、

 

と現在に至るまでに、医薬品の購入に関するハードルが非常に低くなり、

 

「医薬品=消耗品」という楽観の風潮が広まってしまったのだと感じています。

 

 

アベノミクスの成長戦略により医薬品販売の規制緩和が進められてきたわけですが、ネット販売の規制緩和に関する論争を考えても、医薬品軽視の世論は否めません。

 

 

今後、医薬品の販売に関する犯罪が多くなりそうだと感じています。

 

医薬品を軽視するという偏見に対しては、

 

多くの薬剤師の皆さんによる、生活者に対する医薬品啓蒙が必要になってくるかもしれませんね。

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