こんな薬剤師はダメだ!薬局の採用基準が変わる。

薬局の受付で話をする薬剤師と患者の画像

大手調剤薬局チェーンの平成28年度第1四半期(当期の最初の3か月)決算が発表され始めています。

 

決算の中身を見ていると調剤薬局業界は、増収減益(売上が上がって利益が落ちる)が今期の流れになりそうです。

 

そんな中、利益確保をしていかなければ”設備投資の資金”も確保できないことになる可能性も無きにしも非ず。

 

かかりつけ薬局(薬剤師)の基準が明確になった今、薬局がかかりつけ薬剤師を確保したいのは当然のことでしょう。

 

薬剤師の採用に影響が及ぶのも遠くないかもしれません。

薬局チェーンの決算状況から見る、薬剤師の採用基準

まずは、平成28年度第1四半期の決算状況を見てみましょう。現在は大手3社のうち、2社が発表をしています。

 

○日本調剤

 

平成29年3月期第1四半期の連結業績(平成28年4月1日~平成28年6月30日)

 

・売上高(前年同期比)  54,476百万円(11.4%)

・営業利益(前年同期比) 1,620百万円(△21.1%)

※調剤事業では営業利益26.8%の減益

 

 

○クオール

 

平成29年3月期第1四半期の連結業績(平成28年4月1日~平成28年6月30日)

 

・売上高(前年同期比)  30,109百万円(4.1%)

・営業利益(前年同期比) 1,018百万円(△20.4%)

※調剤事業では営業利益37.2%の減益

 

以上の2社の第1四半期決算を見て、ある意味想定通りの決算なのではないかと感じます。

 

報酬改定直後の開示は決算に対する影響が大きいですので、今後は減収幅を縮小させてくるとは思いますが・・・。

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厚生労働省の本気を見た報酬改定

上記2社の第1四半期決算は、

 

薬局の利益が前年の4分の1~3分の1減っているという状況でした。

 

恐らくは、2社以外のチェーン店も各社このような状況であろうと推測できます。

 

日本調剤は病院の門前薬局の多い会社。クオールはそれ以外の薬局の多い会社ですから、どちらのタイプであろうと今期の減益は避けられないのではないでしょうか。

 

この状況を受けて感じるのは、

 

厚生労働省が薬局の改革に本気である。

 

ということ。

 

薬局としては、「経営努力によって薬局を存続させなくてはならない」正念場に入ったと考えてもいいかもしれません。

 

各々、薬局に対する理想の考え方はあるかとは思いますが、今は目先の”生き残り”をかけての薬局運営が必要な時になっているはずです。

目指すはかかりつけ薬剤師の確保

厚生労働省が薬剤師業務を

 

「対人業務へシフトする」

 

と言っているからには、今回の報酬改定以降も更なる対人業務へのシフトがあるはずです。

 

そこで各社が感じているのは、”かかりつけ薬剤師”の育成なくして利益確保は出来ないということでしょう。

 

クオールの決算説明会資料に、

 

 2017/3 1Q決算総括

• 増収減益だったが、利益は会社計画を上回り着地した

• 厳しい収益環境だが、GE医薬品の変更状況や「かかりつけ薬剤師指導料」算定状況などを分析すると、技術料単価は毎月上昇する見込み

 

と記載されている通り、かかりつけ薬剤師の確保を前提とした薬局運営を行っています。

 

 

それでは、薬剤師は”かかりつけ薬剤師”として何を求められているのかと言えば、

 

○服薬情報の一元的・継続的な把握とそれに基づく薬学的管理・指導

 

○24 時間対応・在宅対応

 

○かかりつけ医を始めとした医療機関等との連携強化

 

という職務です。

 

ですから、こういった職務を全う出来る薬剤師を薬局は強く求め始めているということになります。

 

薬剤師の採用基準が変わる!!

よくよく言われていることではありますが、これらの”かかりつけ薬剤師”に求められる機能を果たすには、高度なコミュニケーション能力が必要となります。

 

あくまでも”高度な”です。

 

今までの薬剤師の採用について、私の経験から話をすると、

 

コミュニケーションは「会話が出来る」「笑顔がある」程度が採用の通過ライン

 

でしたが、これからのコミュニケーションに対するボーダーは間違いなく上がっていくはずです。

 

何せ、「あなたにかかりつけ薬剤師になって欲しい!」と患者に言われないといけないんですから。

 

競合ひしめく都市の薬局は、薬剤師の能力(コミュニケーション)が薬局の存続にかかわるのは言うまでもないでしょう。

 

こんな薬剤師が採用される!

では、採用基準がどのように変わってくるのか、面接評価の視点で挙げてみたいと思います。

 

○会話のキャッチボールが上手い

 

○話が分かりやすい

 

○笑顔が素敵

 

○いろいろと気が利く

 

大雑把に挙げましたが、面接で見ることが出来るのはこれぐらいでしょうか・・・。

 

逆に言えばこの逆の薬剤師は「採用されないリスク」が高まるということです。

 

 

この評価基準を見て、

 

「そんな性格じゃない。」「自分にはできない。」「別にいいや・・・」

 

と思ったあなた!!

 

 

これらのスキルは世の中の多くの人が、”努力して手に入れているもの”であることを理解してください。

 

笑顔の練習なんて、対人業務の仕事であれば「大半の人が練習している」ものです。

 

上手な会話の方法、分かりやすい話し方・・・

 

これらも多くの人が自己研鑽によって手に入れているスキルなんですよ!

 

本屋さんに行けば、これらのビジネス書は山のようにありますし、ベストセラーになっている本もあります。

 

いつも普段の姿で仕事をしてしまっている人は、「仕事モード」の自分を作らないといけないかもですね。

 

 

結局は、

 

「薬剤師に求められるスキルが増えたのだから、薬剤師はそれをスキルアップさせなければならない。」

 

ということですよね。

 

患者にとって、薬剤師の専門知識の高低なんて分かりません。罷りなりにも薬剤師は専門知識を得るための自己研鑽をしていますし、一般の生活者にはその知識の高低を判断できるだけの知識がありませんから。

 

 

薬剤師が患者にかかりつけ薬剤師として選ばれる基準は、”コミュニケーション”が最重要になることに間違いないでしょう。

 

そして、コミュニケーションの取れない薬剤師は薬局から必要とされない時代が来るかもしれません。

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