【週刊現代】ステロイドの重大リスク 副作用のオンパレード

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「週刊現代」2016年8月13日号にて

 

”知っておきたい「万能薬ステロイド」の重大リスク

副作用のオンパレード”

 

の記事掲載がありました。 

またか… という感じですね。

 

消費者の不安を煽れば、雑誌が売れるというマーケティングの常套手段ですから、止めるわけもありませんし。

 

ゲスですな。

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記事の内容について

記事は以下の副作用例からスタートしています。(要約して記載)

 

 

2002年、イギリスで行った喘息患者の吸入ステロイド使用により33人に副作用(低血糖、意識障害、けいれん、副腎不全)が発現し、そのうち1人が死亡。

 

2005年、日本において、急性骨髄性白血病患者の当時20歳の女性が臍帯血移植を受けたが、拒絶反応が現れた。ステロイドを投与したところ、筋萎縮の症状を起こし移植からおよそ1年半後に死亡した。

 

 

まずは、この2つの症例で読者の不安を煽っています。

 

ゲスいところは、拒絶反応の説明を本文では、

 

「移植された細胞のリンパ球が体を攻撃する反応」

 

という表現で不安を煽っている所。

 

 

次に、「ステロイドは非常に効果が高いが、副作用もまた強く、恐ろしい」ということについて、

 

イシハラクリニック院長の石原結實氏が説明しています。

 

副作用のオンパレードとしては、

 

 

糖尿病、免疫力低下、血栓症、白内障、胃潰瘍、副腎不全、多毛症、湿疹、ムーンフェイス(顔の膨張)、骨粗鬆症、緑内障、動脈硬化、高脂血症。

 

そのほか、2003年に中国や香港でSARS(重症急性呼吸器症候群)が大流行した際に使用された、抗ウイルス剤とステロイド剤の併用で、数十人が「大腿骨頭壊死」を発症したこと。

 

さらには、不眠症や多幸症、うつ症状、ステロイド性皮膚炎。

 

 

という掲載がされています。

 

 

締めくくりは、

 

「リウマチにステロイドを長期間使うと、肺炎やがんにかかりやすくなります。こうした病気は高齢者にとっては危険なものです。結果的には、ステロイドを使わなかった人に比べて、10年以上も寿命が短くなるということがあるのです。」

 

と、石原氏の言葉として説明していますので、リウマチ患者の不安が大きくなるのではないでしょうか。

記事が伝えたかった事

夢のような効果があるものには、必ず強い副作用がある。そのことを知った上で、薬は選ばなければならない。

 

これが文末の言葉です。

 

記事の中でステロイドに対する恐怖・不安を煽っているのですが、しっかりと読み込むと、短期間の使用については一切否定をしていません。

 

しかし、一般消費者から見ればステロイドの使用を全否定しても可笑しくないような文脈になっていますので、実際の治療行為で支障をきたすことが多々あると思います。

 

 

これで「ステロイドを化粧下地として使う」ような誤った使用が無くなれば、それはそれで健康利益に結びつくものだと思いますが、今回の記事も「有用性の高いステロイドの使用」を減らしてしまう可能性の方が高くなってしまうのではないでしょうか。

 

 

いつも通り、国民の健康を按じているように見せる記事ですが、

 

週刊現代の一元的な文章表現の仕方は、医薬品使用の本質を損っています。

 

一般消費者の皆さんは、医薬品の使用に対して不安・恐怖があるのであれば、週刊誌などの偏った記事を鵜呑みにせずに、薬剤師に相談をされることをおすすめします。

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