ステロイド剤に命を救われた乳児の話

乳児の画像

生後11か月でステロイド剤のプレドニン20~60mg/dayを1か月投与した乳児の話です。

 

ステロイドが怖いのは当然知っていますし、副作用のリスクも承知の上での治療行為でした。

 

大切な命を守るために、乳児へのステロイド大量投与(最大10倍量)という選択です。

 

結果として難病を克服し、現在では通常の生活を送っています。

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難病治療の選択肢

その赤ちゃんは小児特定慢性疾患を患い、血液腫瘍科に入院をすることになりました。

 

頭蓋骨が溶け、溶けたものが腫瘍になるという難病であり、奇病です。

 

プロトコール(標準治療法)が確立しておらず、まずは頭蓋骨の溶解を止めなければ脳が侵されてしまうという状況での治療の選択でした。

 

 

その疾患は過去に治療例が200例ほどあったため、臨床研究されていた治療計画での治療をすることになりました。

 

主要な医薬品は、抗がん剤、抗リウマチ剤、ステロイド剤です。

 

 

多くの皆さんは、

 

「生後11か月で、こんなに副作用のある薬を使用するの?」

 

と思うかもしれませんが、

 

血液腫瘍科に入院している”お友達”はみんな、こういった医薬品で病気と闘っているのです。

 

 

それしか生きながらえる方法がないのですから、それにすがるしかありません。

 

骨髄移植、臍帯血移植を選ぶ”お友達”もたくさんいました。

 

 

1%でも治る可能性があるのならば、その治療法を信じる。

 

こういった世界もあるということを多くの人に知ってもらいたいな、と思います。

薬は健康弱者のためにあるもの

最近、週刊誌などで医薬品は人体には毒であるとか、副作用が怖いとか、医薬品に対するネガティブな記事が増えています。

 

しかし、医薬品なんて健康な人には必要がないですし、健康弱者だからこそ必要なものであるという前提が抜けていますよね。

 

医薬品は適切に使わなければリスクを負うことなんて小学生でもわかっていることです。

 

 

前述した乳児は現在、元気に小学校に通っています。

 

大人になっても再発リスクのある病気なので、半年に1回はMRIで検診をしていますが、全く日常生活に支障をきたしていません。

 

それも全て、数少ない症例しかない奇病を発見し、治療にあたってくれた医師ら医療従事者と、それを治癒するまでに効いてくれた医薬品のおかげであることは言うまでもありません。

 

 

リスクのない薬なんてありません。

 

しかし、それでも医薬品を使用すべきシチュエーションがあるから、医薬品は必要なんです。

 

適切な医薬品の使用が大切だ、ということです。

 

この乳児の話のように、毒である薬が多くの命を救ってきたことは事実ですし、これからもそうであって欲しいと願っています。

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