MRって文系学生からブラックって言われてるの知ってた?

営業マンの画像

薬学部が4年制の頃、薬学生からは宗教のように「MR、MR、MR…」と言う声が聞こえていましたが、文系学生に言わしてみれば、”ブラック企業”の括りに入るそうです。

 

MR(医薬品情報担当者)とは製薬メーカーの営業という仕事ですが、製造業という括りで見てみるとその他の製造業とは一線を画しているみたいですね。

 

私も新卒では製薬企業に入社(学術系)しましたので当時の話も踏まえて、ブラックと言われてしまうMRという仕事について紹介したいと思います。

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MR(医薬品情報担当者)の評価

薬学が6年制となってからは以前ほどのMR人気は無くなりましたが、一部の薬学生にとっては未だに目標となっている職業です。

 

薬学生の医薬品MR職のイメージは、

 

 

○医薬品製造業は安定している

 

○医薬品に関連した職なので、薬剤師資格が活かせる

 

○給料が高い

 

 

といったものが多く、MR職を希望する理由となっています。

 

では、実際に私が聞いた、文系学生のMR職評価を挙げてみます。

 

 

○医薬品製造業は安定しているが、グローバルに強いと言える内資企業はない

 

○日本の製薬企業は新薬開発に弱いため、将来的にはMRのニーズがなくなるのではないか

 

○給料は高いが、旧態依然の営業スタイルでハードワーク

 

 

というように、医薬品以外の業界と比較をしているためより多角的な視点で捉えています。

 

より具体的な話しとしては、

 

「父がMRの仕事をしているんですけど、父に『もしMRになりたいのであれば、内資で売上規模5番目以内の会社以外はブラックが多いから入らないほうがいい。』と言われました。」

 

と学生から直接話を聞いたこともあります。

 

 

採用の仕事をしていた時代、

 

文系学生の中では、

 

 

○休日出勤・残業

 

○接待(のようなもの)、精神的苦痛

 

○将来性

 

 

この3点に対するイメージがあまりよくなかったことを覚えています。

 

実際には、就職活動終盤戦(4年生の9月~10月)になってもMRの募集を出している医薬品メーカーもありますので、その他業界のメーカーに比べると、新卒採用に苦戦している会社は少なくなかったですね。

 

 

まとめると、

 

薬学生の製薬企業に対する評価は、

 

○医薬品ありきの就職先選定をしている

 

○企業を日本国内の位置づけで見ている

 

 

対して、文系学生は

 

○職(営業職等)で就職先を探している

 

○企業をグローバル目線で評価している

 

結果として、このような評価の違いが出来てしまうということですね。

薬剤師にMRという仕事はあまりお奨めできません。

職業選択の自由という言葉がありますので、当然個人の価値観に基づくということはわかっていますが、長年採用の仕事をしてきて、感じたことを書かせていただきます。

 

 

○営業という仕事は会社利益を最優先する

 

 

社員が会社利益を追求するのは当たり前なのですが、医療に携わる薬剤師の視点で考えるとちょっと違うかな、と思います。

 

薬剤師は医薬品のプロであり、生活者の健康利益を優先する資格だと思っています。

 

しかし、MRという仕事は「自社製品の販売」を目的にしているのですから、他社よりも効果の低い医薬品があってもそれを販売しなくてはなりません。

 

ドラッグストアの推奨品を嫌がる人がいますが、そんなものはカワイイものです。

 

数多くの医薬品を取り扱っているドラッグストアでは、「この人に推奨品は合わないな。」と思ったら、推奨しなければいいだけなんですが、

 

MRは「何が何でも自社の医薬品を販売する。」これしかできないのです。

 

 

医薬品の勉強をしてきたからこそ分かる、その矛盾を抱えながら「他社の医薬品よりも効果の低い自社の医薬品を、会社利益のために一生懸命に販売する」ことが薬剤師には非常に大きなストレスになると思います。

 

場合によっては、効果が同じであっても副作用リスクの高い医薬品を販売しなければならない、なんて普通の感覚では無理だと思いますよ。

 

もしもその会社が「取り扱っている医薬品すべてが、流通医薬品の中で一番だ。」というのならば何の問題もない話ですが。

 

 

○薬学部に入らなければ良かったのに…

 

 

もしも私の身内で、「MRになりたい。」と言われたら

 

「だったら薬学部に入らなければ良かったのに。」と間違いなく言います。

 

※現在の薬学教育の課程で「製薬企業を目指す」ことを指南するようなカリキュラムはありません

 

大手製薬メーカーの多くは、採用するMRの9割方は薬剤師でない学生を採用をします。そのほとんどが文系です。

 

採用試験に受かりやすいのは、文系学生ですよね。

 

しかも、MRになるのに6年間の薬学教育を受けるなんて、時間と金の無駄です。

 

入社時点で薬学知識がいらない仕事なんですから、薬学部の必要ないですよね。

 

それであれば食品メーカーの営業とか、人気の業界を選んだほうがまだいいかもしれません。

 

 

 

ついでですが、開発(創薬)で就職したいというのも同様です。

 

私だったら、

 

「理工学部に入れば良かったんじゃ?」と思ってしまいます。

 

薬剤師の研究職ニーズは少ないですよね。

MRで入社するならココ!

それでもMRの仕事をしたい薬学生はたくさんいるはずで、

 

そんな方のために情報です。

 

 

 

東洋経済オンラインの「就職人気ランキング」ベスト300社(2016年04月26日)から人気の製薬企業を抜粋します。

 

2017年卒学生の人気ランキングです。

 

11位 明治グループ

 

※明治グループの人気は製菓の人気によるものが大きいです。ちなみに社内の事情としても製菓事業の力が強いと聞いたことがあります。

 

166位 アステラス製薬

 

195位 第一三共

 

261位 武田薬品工業

 

285位 塩野義製薬

 

 

という状況です。人気の会社はほぼ変わらないですね。

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