薬局の24時間営業がもたらす最大のリスクを知っておこう。

かかりつけ薬局の機能として求められているものの中に24時間の調剤・在宅対応があります。

 

ここで、かかりつけ薬局の24時間営業の必要性を理解いただくために以下の文章をご覧ください。

 

かかりつけ薬局単独での実施が困難な場合には、地区の薬剤師会が主導的な役割を発揮するなどして、近隣の薬局との連携体制の構築や、地区又は広域の薬剤師会のバックアップにより輪番で対応することが考えられる。ただし、この場合でも、単に対応可能な旨を標榜するのみならず、定期的に自局で 24 時間調剤・在宅対応を行うことが求められる。

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かかりつけ薬局には24時間営業が求められている

恐らく、日薬の各支部によって解釈の違いが出てくると思いますが(冷笑)、上記、「患者のための薬局ビジョン」の一文を見る限り、かかりつけ薬局の24時間営業は必須でしょう。

 

とすれば、それに対応する上でどうしても薬剤師の皆さんに知っておいていただきたいことがあります。

 

薬剤師と言えども、深夜に働くものとして絶対に心得ておかなくてはならないことです。

 

 

24時間営業の最大リスクは強盗犯罪

 

 

です。

 

どんなリスクであろうと、人命リスクを上回るものなんてありません。

 

しかも起こってからでは遅いのです。

 

事前にリスクを知り、是非、対策を練っていただけたらと思います。

24時間営業の強盗犯罪件数

深夜の強盗犯罪件数の表
平成25年の犯罪情勢(平成26年6月警察庁)より

表のとおり、深夜における犯罪件数は1日1件以上。

 

飲食業などその他の業態も含めれば1年で1000件以上の深夜強盗があると言われています。

 

過去には夜間の薬局強盗の例もありますので、それが深夜ともなれば、防犯対策は必須です。

 

もしも、現在対策がおこなわれていないのであれば、薬剤師の皆さんは声を上げて、開設者に申請しましょう。

一般的な防犯対策

防犯設備の設置・活用状況の表
平成25年の犯罪情勢(平成26年6月警察庁)より

上記の表は平成25年に強盗事件が発生したコンビニエンスストア・スーパーマーケットにおける防犯設備です。

 

強盗の被害にあった店舗では、防犯カメラが100%設置されていました。

 

また、その他の防犯設備も三分の二以上が設置されています。

 

 

しかし、それでも強盗被害にあってしまうのですから、ここに記載されている防犯設備は最低限設置すべきと心得ておかなければいけませんね。

アインファーマシーズの事例

薬局業界の中でも、24時間営業の先駆けとしてアインファーマシーズが神奈川県「アイン薬局 登戸店」において営業をしています。平成24年開局の薬局です。

 

監視カメラやその他の防犯設備は当たり前として、アイン薬局の取り組みには秀でたものがありますので紹介します。

 

投薬カウンターと待合室の間にアクリル板製のシャッターを設置して、通常の営業時間が終わったらシャッターを下ろして営業するというものです。

 

患者とは、ディズニーランドなどのチケット売り場で見かけるような、小窓でやり取りをする形になります。

 

この防犯対策は、実際に強盗が入ってきたときは然ることながら、それ以前の抑止効果が非常に高いですね。強盗犯罪は事前に下見をする場合がほとんどですので、強盗に失敗する可能性のある場所には近づかないでしょう。

是非、安全第一の薬局運営をお願いします。

24時間営業のリスク・防犯対策について記載しましたが、薬剤師の安全を考慮した薬局運営を切に願っています。

 

というのも、私が過去に勤めていた会社の店舗でも強盗被害にあったことがあるからです。

 

幸いにも傷害はありませんでしたが、被害にあった従業員の心の傷は消えません。

 

事前に出来ることはしっかりと対策をしたうえで、地域社会に貢献する薬局を運営してほしいと思います。

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