ドラッグストアの調剤を全国の薬局平均と比較してみた。

薬局で働く薬剤師の画像

まずは各社の決算短信、有価証券報告書、決算説明会資料からドラッグストア大手の調剤報酬額を調査しました。

 

調剤に関連する情報を公表していないドラッグストアも多く、それぞれの会社の調剤に対する考え方も分かりました。

 

最終的に情報開示をしているドラッグストアの調剤報酬を平均的な薬局と比較しています。

 

上場企業は”重要な情報”を株主に伝えなければいけないんですが、調剤に関する情報がほぼないドラッグストアって何なんだろ?

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ドラッグストアにおける調剤事業の考え方

決算書類を見ているとドラッグストア各社の調剤薬局に対する考え方の違いがありました。

 

調剤は小売業に属するので一般用医薬品と含めて決算するのですが、顧客ニーズ、商品の本質が異なりますのでマーケット的には別物です。

 

そんなことは言われなくても分かってる状況の中で、各社の決算開示内容に差がありました。

 

調べたのは調剤報酬額と薬局数です。

 

売上高1000億円を超える11社について開示されている情報をまとめます。

 

マツモトキヨシHD : 開示なし

ウェルシアHD : 調剤報酬額、薬局数

ツルハHD : 調剤報酬額、薬局数

サンドラッグ : 開示なし

コスモス薬品 : 開示なし

スギHD : 開示なし

ココカラファイン : 調剤報酬額、薬局数

カワチ薬品 : 薬局数

クリエイトSDHD : 調剤報酬額、薬局数

クスリのアオキ : 調剤報酬額、薬局数

キリン堂HD : 薬局数

 

報酬額・店舗数ともに開示が5社

薬局数の開示が2社

開示なしが4社

 

という状況です。

 

備考として、

 

サンドラッグは子会社のサンドラッグファーマシーの調剤報酬額(45億円)については開示あり

 

マツモトキヨシHDは昨年度調剤報酬額(344億円)についてインタビュー記事で掲載

 

スギHDは昨年度調剤報酬額(577億円)について採用ホームページで掲載

 

と、一部又は過去の実績を公表しています。

ドラッグストアの調剤報酬額

決算で調剤報酬額と店舗数の両方を開示しているドラッグストアの調剤売上(平成28年決算)を見ていきましょう。

 

ウエルシアHD :    764億87百万円(894店舗)

ツルハHD :      537億76百万円(385店舗)

ココカラファインHD : 502億28百万円(234店舗)

クスリのアオキ :    178億45百万円(166店舗)

クリエイトSDHD :   167億08百万円(142店舗)

 

以上の結果です。

 

各社1店舗当たり調剤報酬額を見てみると、

 

 

 

会社名 1年報酬額 1月報酬額 1日報酬額
 ウエルシアHD 8,555万円 712.9万円  23.7万円
ツルハHD 13,967万円 1163.9万円 46.5万円
ココカラファインHD 24,164万円 1788.7万円 71.5万円
クスリのアオキ 10,750万円 895.8万円 35.8万円
クリエイトSDHD 11,766万円 980.5万円 39.2万円

 

以上となりました。

 

※ウエルシアHDは店舗の多くが年中無休のため月間稼働日数30日、その他のドラッグストアは月間稼働日数25日で計算

ドラッグストアの調剤と全国の平均的な薬局との比較

全国の平均的な薬局と比較してみましょう。

 

 

平成26年度調剤医療費は7兆1515億円、平成27年度の薬局総数57784店ですので、(年度違いですが最新のデータを使用します。概算でスミマセン。)

  1年報酬額 1月報酬額 1日報酬額
 全国平均 12,376万円 1031.3万円 41.2万円

 

 

 

ドラッグストアにおける調剤事業で全国平均以上の1店舗当たり調剤報酬を得ているのが

 

ココカラファインHD

 

ツルハHD

 

全国平均以下の1店舗当たり調剤報酬は

 

クリエイトSDHD

 

クスリのアオキ

 

ウエルシアHD

 

という結果でした。

ドラッグストアと薬局の違い

調剤専門企業とドラッグストアの調剤事業との調剤報酬額を比較して、

 

薬局規模の差がない

 

ことが分かったと思います。

 

アインHDもOTCの事業をしていますが、売上比率で

 

調剤:OTC=9:1程度。

 

調剤の売上比率が大きいから「調剤薬局」と言われているんですね。

 

 

そもそもドラッグ・調剤薬局各社の事業内容を見てみると、

 

「保険調剤事業、医薬品その他の販売事業」

 

とドラッグストアも調剤薬局もほとんど変わりません。

 

要するに、

 

やっていることは皆一緒

 

だんだんと業界の垣根が低くなっているみたいです。

 

転職の際には、業界で選ぶのではなく、事業内容をしっかりと確認したいですね!

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