適切な健康食品の提供に必要なこと

ヨーグルトとチアシードの画像

健康食品の販売は「かかりつけ薬剤師・薬局を必要としている患者のために」なくてはならない商品群です。

 

過去、薬剤師の健康食品に対するイメージは「エビデンスがない」「偽物が多い」「メーカーを知らない」、しいては「効かない」というものでした。

 

もし現在もそのような考えであるのならば、それは消費者のためになりません。

 

現在の日本は「薬至上主義」ではありませんので、消費者に寄り添った相談対応のためには間違いなく健康食品に対する理解が必要です。

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健康食品の忌まわしい過去

「表示成分が含有されていない」

 

「表示されている成分含有量が配合されていない」

 

「不法成分が含有されている」

 

「不純物が含まている」

 

これらが実際にあった健康食品の過去です。

 

最近では10年ほど昔になりますが、「コエンザイムQ10の健康食品で100mg含有という表記にも関わらず、実際には2-3mgしか含有されていなかった」というニュースがありました。

 

こういった健康食品に対する問題は、長年薬剤師として活躍している人にとっては本当に信用できない大きな理由になっているはずです。

時代の変革を迎えて

しかしながら、時代は「健康ブーム」です。

 

消費者は「薬は毒だ」「薬を飲みたくない」「健康を維持しよう」と思っていますし、

 

国は「セルフメディケーション」「特定保健指導」など、医療にかかる前の健康施策を打ち出しています。

 

 

薬剤師の仕事は「保険医療」だけではないはずで、「かかりつけ薬剤師」がスタートしたからには嫌が負うにも「健康維持」への取り組みを強化しなければなりません。

 

 

いかに病院に行かせないか

 

 

これが求められていいることですよね。

 

日頃から保険調剤にかかわる薬剤師にとっては真逆の思考を持たないといけませんので抵抗がある人もたくさんいるとは思いますが、時代が求めていることに目はつぶれないですね。

現代の健康食品

健康食品の分類の表

図の通り、現在の健康食品は保健機能食品として3種類と、それ以外の食品に分かれます。

 

機能の表示ができる食品については言うまでもなく、何かしらの理由(エビデンス)があるため。

 

その他、機能の表示が出来ない食品については、”米”と同じ扱いです。

 

薬剤師にとっては非常に判断しやすい分類になっていますので、なんの分類もなかった以前に比べたら販売がしやすくなっています。

 

 

是非、ドラッグストアの健康食品売り場に行ってみてください。

 

最近のドラッグストアでは、取り扱い商品の「メーカー選別」がされていますし、あるドラッグストアのバイヤーさんによると

 

 

「商談時に新規商品はエビデンスがないと取り扱いしない」

 

 

と言ってました。

 

ドラッグストアの売り場も、10年前とは違うってことですね。

まずは意識改革を

そうは言っても健康食品を販売したくない薬剤師は多いですよね。

 

薬以外は効かないと考えている方は、別の角度から考えてみてください。

 

 

薬は主に対症療法なわけですから、投与で治癒・改善しますので効果は視覚やデータなどで把握できます。

 

健康食品は主に予防・維持に使用されるものですから、効果が見えづらいのです。

 

実は予防・維持については医薬品でも同じで、なかなか販売するに至りません。

 

 

ビタミン剤を健康維持のために販売できますか?

 

 

日々、健康不良の患者対応をしている薬剤師は、医薬品の効果を”ものさし”で計るようになってしまいました。

 

しかし、本来の医薬品は薬効に基づいて適正に使用されるべきなんですから、薬剤師が販売しない理由はありません。

 

 

健康を維持したい消費者に対して、健康維持が出来る商品を提供する

 

 

これが当たり前のことだと思います。

 

 

そこで、

 

健康食品は効かない

 

のではなく、

 

薬剤師が健康食品の効果を知らない

 

ということが問題点です。

 

 

もう一つ、

 

 

”薬は効く”と思っている薬剤師が多いとは思いますが(当たり前ですが…)、それって本当に効くんでしょうか?

 

 

有効改善率は100%ではありませんので、その薬を飲んだ人にとっては

 

 

効くか効かないのかの50/50

 

 

どちらかしかありません。

 

これは健康食品も同じです。

 

 

その顧客に対して有効性のある健康食品を見つけて提供できるか。

 

 

これが薬剤師の務めなんじゃないでしょうか。

  

そして、健康食品のことを知らないのはただの勉強不足です。

 

知らなければ自ら勉強する。これは、医薬品と同じだと思います。

健康食品を学ぶ

例えば有名な話ですが

 

 

昔、長嶋茂雄がCMに出ていた”アミールS”のトリラクトペプチドにはCaチャネル拮抗作用があります。

 

最近は中性脂肪を下げる食品もたくさん出ていますし、蕃爽麗茶はα-G1と同様の作用機序を持っています。

 

 

せっかくの特定保健用食品なんですから、バチッと当てはまった方におすすめしたい商品ですよね。

 

ということで、これらの健康食品を活かすも殺すも薬剤師次第です。

 

生活者は生活習慣病に対して、病院で薬が処方されるまで待つのではなく、

 

 

為し得ることを全て為して、薬を飲まなくていいようにしたい。

 

 

と思っているはずです。

 

 

少なくとも私はそう思います。

 

ちなみに私は家族性高コレステロール血症(ヘテロ)ですが、40歳を超え、未だに薬を服用せずに済んでいます。

 

「私は薬に殺される(福田実)」を読んで他人事とは思えず、人一倍健康には気を使ってきましたので。

 

 

 

一般食品(米と同じ物)の健康食品も同様です。

 

コエンザイムQ10がいい例だと思うのですが、

 

医療ではユビキノンとして流通しているのは有名です。

 

 

ユビキノンの原料メーカーは世界に3社しかありませんので、当然国内で健康食品に使用されているものも同じです。

 

まともなメーカーが商品を作れば、”効く”健康食品が出来ますよね。

 

 

ちなみに、コエンザイムQ10については日本国内の文献データで勉強してもダメですよ。

 

日本は許可後進国なので、うっ血性心不全の枠を越えません。

 

医薬品先進国である欧米では、アルツハイマー、糖尿病、腎臓疾患など、さまざまなコエンザイムQ10の治験データが発表されています。

 

「コエンザイムQ10はダイエットサプリです。」で済ませてしまったらもったいないお化けが出てきますのでw注意してください。

 

 

こんな感じで、健康食品を適切に消費者に提供するのは、並大抵の努力では不可能です。

 

薬剤師が提供するんですから、「テレビや雑誌とは違いますよ!!」ってところを見せないとダメですよね。

健康食品を提供するために

かかりつけ薬剤師の制度では薬剤師が健康食品を提供し(生活指導も含めて)、

 

消費者が医療にかからなくていいようにする

 

ことが求められています。

 

 

適切な健康食品の販売において必要なことは、

 

 

意識(消費者、薬剤師)

 

知識(健康、商品)

 

 

です。

 

 

現代の消費者がお金をかけたいものは

 

 

医療ではなく健康

 

 

なんですから、消費者に寄り添った薬剤師になるためにも健康食品の提供は欠かせないですね。

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