薬局がM&A(合併・吸収)されたら薬剤師はどうなるの?

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薬局やドラッグストアではこれからもM&A(合併・吸収)が続くでしょう。

 

薬剤師が足りないのに薬局をどんどん出店する理由。でも触れたように生活者や国にとってのメリットが大きいですからね。

 

働いている薬剤師にとっては迷惑な話なんですが…。

 

不安に思っている薬剤師の皆さんもいらっしゃると思いますので、私自身の経験(人事として)からM&Aにおける待遇の実態とM&Aされたらどうするのか、対応法を知っていただければと思います。

 

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M&Aで変わる待遇や条件

薬局ドラッグストアの業界では現在でも日常的にM&Aが進んでいますので、このような問題に対して経験済みの方も多いのではないでしょうか。

 

私も何件かのM&Aを経験し、新しく仲間になった薬剤師の”新しい条件の作成”や”条件説明の面談”をおこなったことがあります。

 

また、条件変更を余儀なくされて転職を決意した薬剤師さんの面接は何回もしたことがありますので、衝撃的だった事案は紹介させていただきます!

買収されると何が変わるのか?

結論から言えば、「すべて新しい会社のルール」になります。

 

正に”期せずして転職した”

 

という感じです。

 

M&Aは会社間の売買契約になりますのでその内容にもよりますが、多くの場合は

 

従業員は不当な解雇などせずに全員面倒見ますよ。そのかわりルールはこちらに従ってもらいますよ。

 

という契約です。

 

ですので、給料の設定・ボーナス支給額・年間休日・労働時間などのすべてが変わるということです。

現在の年収は保証されるのか?

前述したとおり、すべては契約内容によります。

 

私が人事としておこなったM&A案件では、「大幅な給料ダウンとなる場合に、段階的なダウンをしていく」という方法をとりました。

 

例えば元々月給50万円だった薬剤師が、会社の規程にあわせると45万円になってしまう場合、初年度は48万円、次年度は46万円、3年目に45万円となるようにしていました。

 

年収が保証される場合は「ほとんどない」と思ってよいでしょう。

 

より従業員がたくさんいる会社でうまく運用されている給料の制度ですし、イレギュラーを発生させるリスクを会社は知っていますので。

 

特に個人薬局でたくさんの給料をもらっている薬剤師は、市場並みの給料に調整されますので年収の大幅ダウンは覚悟しておいた方がいいでしょう。

会社が買収されたらどうすればいい?

薬局が買収されることが分かると、転職をする人って多いですよね。

 

これって”当たり前”です。

 

前述しましたが、”期せずして”会社が変わってしまうのであれば、自らが会社を選ぶ方が全然いいですから。

 

しかし、吸収する会社が優良企業の場合は違います。

 

多少年収が下がっても内部統制の強さやコンプライアンス、リスクマネジメント等、会社組織に対する信頼のある会社であればそのままお世話になった方がいいと思いますよ。

 

そんな中、「買収されたので転職します。」という薬剤師さんと何度か面接をしました。

 

上場企業に買収されたわけですが、驚くべき実態でしたのでちょっとだけ紹介します。

面接で聞いたびっくりな話

中小のドラッグストアに勤めていた店長(薬剤師でない)が、大手のドラッグに買収された時の話です。

 

店長のキャリアは5,6年あり、店舗の業績も良かったというその店長ですが、

 

「買収されて当社に新しく入社するということは、当社では1年目です。当社には店長手当というものがありません。」という理由で新卒初任給で店長として働くことになった。

 

実際にあった話ですよ!!

 

これは酷すぎです。というか、暗に「辞めなさい」と言っているとしか受け取れません。

 

次に、中小の薬局で働いていた薬局長(およそ30歳)が大手調剤薬局に買収された時は

 

年収600万円だったのですが、その会社の規程だと480万円にダウンする。

 

という条件変更でした。

 

月に10万円の減収です。

 

さすがに、生活できないということで転職をしました。

M&Aには冷静な対処が必要です。

今や調剤薬局・ドラッグストアにおけるM&Aは特別な出来事ではありません。

 

特に薬局ではこれから増加してくると思います。

 

そこで、薬剤師の皆さんにお伝えしたいことは”自分にとって損か得か”を冷静になって考えて欲しいということです。

 

年収が落ちても得な場合もあれば、年収が上がっても損する場合があります。

 

労働条件、環境、残りの就労期間など様々な考えるべき事がありますので、時間をかけてじっくりと考えてみてください。

 

一つだけアドバイスです。

 

M&Aが決まっても、実際に吸収されるまでは辞めない。

 

ということ。

 

買収する側はされる側よりも業績が良く、何かに秀でているはずです。

 

それを確認するまでは辞めないほうがいいということです。

 

さらに薬局のオーナー(社長)は従業員を最後まで守りたいという思いで、M&Aの契約内容を従業員にとって良いものとしている可能性が高いですし。(実際にそう言われています。)

 

いつでも辞めることはできます。

 

新しい会社を評価してからでも遅くないですよね!

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