店舗で働く薬剤師の求人職種-調剤・OTC・兼任どれを選びますか?

社員で活躍する男性の画像

調剤薬局とドラッグストアで働く薬剤師の求人職種には「調剤(専任)」「OTC(専任)」「調剤OTC兼任」の3職種があります。

 

以前は、ドラッグストアの薬剤師といえば、「OTCをやりながら処方せんが来たら対応する・一人で全部やる」というのが一般的でした。

 

しかし、現在のドラッグストアで旧態依然の業務をしている薬剤師は、ほんのわずかです(大手でこのような働き方の会社もありますが)。薬剤師の人員数も大幅にアップしています。

 

「調剤の仕事をする薬剤師」ということで考えてみると、調剤薬局で働くこととドラッグストアの調剤で働くことに大きな差がなくなってきているというのが現状です。

 

皆さんは「仕事で何をするのか」が根本にあって、そこから転職する会社を探していくと思います。

そこでこのページでは「業界」の説明ではなく「職種」の説明をすることで、会社選択の幅が広がれば幸いです。

 

その仕事内容を提供している会社はどこの業界なのかということが分かれば皆さんの選択肢の幅が広がると思いますので、既定概念である「OTC=ドラッグストア、調剤=調剤薬局」ということをひとまず忘れていただいて、職種の研究をしていただければと思います。ということで、「その仕事を提供しているかどうか」をしっかりと見極める選球眼を身に付けましょう。

- 目次 -

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1.薬剤師の職種選び

 1-1 OTC専任の薬剤師

 1-2 調剤専任の薬剤師

 1-3 OTC調剤兼任の薬剤師

2.調剤・OTC兼任で働きたい場合は

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薬剤師の職種選び

 

一昔前は”欧米型”ドラッグストアといって、「調剤とOTCは一人で両方やるものだ」という風潮がありました。しかしながら「薬剤師の仕事」でもあるように、調剤業務に対する職務の増加に伴い「調剤・OTC兼任」の業務が少なくなってきています。

 

ドラッグストアに1日数枚の処方箋しか持ち込まれないような時代には、片手間の調剤業務というイメージがありましたが、現在では調剤選任で薬剤師が配属されているドラッグストアが大半です。

 

調剤併設型のドラッグストア店内を覗いてみると、入り口近くや入り口から見えやすい場所に調剤室が設置されています。それに加えて、待合コーナーも設置されている店舗がほとんどです。

 

20年前の調剤併設型ドラッグストアと比較をすると、全く別の店舗になっているイメージです。

 

まずは、OTC専任、調剤選任、OTC調剤兼任の特徴を知っていただいて、適切な会社選びに活かしていただければと思います。

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OTC専任の薬剤師

ドラッグストアで働く”OTC専任”の薬剤師について説明します。

 

皆さんのイメージ、聞いている話、いろいろあると思いますが、平成20年の登録販売者の誕生を機会に働き方が大きく変わってきていますので、それを踏まえて記載していきます。

 

ドラッグストアが急成長した1990年代から2000年台にかけて、ドラッグストアで働く薬剤師は非常に厳しい環境の中で働いていました。医薬品の販売資格者が常勤していなければなりませんので、朝早くから夜遅くまで、いわゆる”通し勤務”が当たり前でした。

 

登録販売者による医薬品の販売が形になり始めた2010年頃から、「薬剤師がいなくても医薬品を販売していい」ことを上手く利用し、第1類医薬品の提供時間を店頭に貼り出して、薬剤師が不在でも店舗が運営されるようになりました。

 

このように、薬剤師の皆さんが一番ネックになる長時間労働という点では多くの会社で改善されています。

 

では、職務内容を見ていきます。

 

  • 第1類医薬品の販売、およびPMS(薬剤師のみ)
  • 第2類、第3類医薬品の販売
  • その他取扱商品の販売
  • 店舗のオペレーションに関連する業務
  • 店舗のマネジメントに関連する業務

といったものが主な仕事です。※ドラッグストア薬剤師の業務内容の詳細についてはこちらをご覧ください。

 

OTC薬剤師の特徴としては”非常に生活者との距離が近い”ということです。来店頻度が非常に高いため、地域生活者の皆さんと会話する機会が多くなります。

 

医薬品のみならず、日用雑貨や食品を通じて信頼関係を構築し、いざ医薬品が必要となったときに”かかりつけ”として相談に来るというのがドラッグストア薬剤師の存在感になっています。

 

ですので、対人コミュニケーションが不得意な方にはOTC専任で勤めるのは少し厳しいでしょう。いろいろな方と会話をして信頼関係を構築するのが好きな方にはおすすめの職種です。

 

OTC専任で働きたい場合はドラッグストアで会社探しを

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調剤専任の薬剤師

調剤薬局やドラッグストアの調剤室で働く薬剤師について説明します。

 

薬剤師法により、薬剤師しか許されていない職務が”調剤”です。

薬剤師であれば調剤は出来るようになりたいですね。

 

調剤専任で働くことについては多くの皆さんが既に経験あることですが、現代調剤の職務内容から適性を考えていただければと思います。

 

まず、調剤薬局の業務内容についてこちらをご覧ください。

 

時代と共に薬剤師の業務が増えてきており、調剤現場では綿密なチームワークが何よりも大切になってきています。ルール(調剤内規)に基づいた分担作業ができない方は、現代の調剤の仕事はあっていないかもしれません。

 

服薬指導についても、以前と比較して確認項目が細分化、確認の絶対化がされており、世間話をしているような時間は取りづらくなっています。

 

ドラッグストアの調剤併設店における調剤は、専門店と何ら変わりなく行われています。今や、1日の処方箋応需枚数が100枚を超えるような調剤併設店は全国の至る所にあり、患者がドラッグストアの調剤を選ぶことが多くなりました。

 

専門店と併設店の違いはというと、専門店の多くはマンツーマンの処方箋ですが、調剤併設店の場合は面の処方箋が多いということです。

 

調剤併設店も門前やモール型などマンツーマンで処方箋を受けているにも関わらず、それに加えて面の処方箋を応需しているため、最近では大型の調剤併設店が増えています。

 

このように現代の調剤薬局における職務などを考えると、”きっちりと仕事をしたい方”が調剤での仕事適性があるのではないかと思います。

 

調剤専任で働きたい場合は調剤薬局又はドラッグストアで会社探しを

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OTC調剤兼任の薬剤師

ドラッグストアで働くOTC調剤兼任薬剤師について説明します。

 

まず、知っておいて頂きたいのが「調剤スペースと販売スペースをまとめて」”薬局の許可”を得ているということです。

実は、最近のドラッグストアでは一つの店舗であるにも関わらず「調剤スペースは”薬局”」「販売スペースは”店舗販売業”」というように医薬品医療機器等法(旧薬事法)上、2つの許可を得て運営しています。

 

ですので、勤務薬剤師はどちらか1つの店舗に登録されて”専任”の仕事をすることが多くなっているということです。

 

営業時間や休日設定なども許可ごとに別々に設定しますので、最近よく見かける「OTCは営業しているのに、調剤は閉店している」という現象はこういった理由によるものとなっています。

 

このように、OTC調剤兼任ということは年中無休で薬局が運営されていますので、シフトによっては長時間勤務の可能性が出てきます。

 

職務については、上記の調剤専任薬剤師の説明でもわかる通り、現代調剤の多くの業務を行いながらOTCについても職責を負うのは負担が大きいと言わざるを得ません。

 

特に転職を考えているキャリアのある薬剤師が働くには、理想と遠い職場環境ではないでしょうか?

 

調剤兼任で働きたい場合はドラッグストアで会社探しを

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調剤・OTC兼任で働きたい場合は

兼任薬剤師についてネガティブなことを記載しましたが、「OTCも調剤もやりたい」という方はどうすれば良いでしょうか。

 

現時点ではドラッグストアの中で企業選びをするしかないのですが、日本薬剤師会の発行する「薬剤師の将来ビジョン」では「一般用医薬品の供給責任を放棄することは、いわば薬剤師職能と薬局機能の存在価値を自己否定する行為であろう。」と述べています。

 

将来的にはすべての薬局で一般用医薬品の取り扱いをするという日本薬剤師会の方針ですので、そのうち医薬品の供給機能に「調剤薬局」と「ドラッグストア」との差は見いだせなくなるのかも知れませんね。まだまだ調剤薬局・ドラッグストアは未完成の業界ですので、これから先の進化が楽しみです。

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