調剤薬局・ドラッグストアに変形労働時間制が多い理由

薬局、ドラッグストアの変形労働時間制に悩む女性の画像

調剤薬局やドラッグストアの求人案内を見ていると「1か月単位の変形労働時間制」「1年単位の変形労働時間制」という言葉が良く出てきます。

 

通常は「1週間で1日8時間を5日働いて計40時間労働」という法に定められた労働時間原則があるのですが、会社の運営上(顧客の利便性を考慮して)そのルールでの運営が難しい際に認められる勤務ルールになります。

 

ちょっと難しいですが、知っておかないといけないことですので例題を用いて解説します。

- 目次 -

※下記ページ内記事の見出しをクリックすると文の先頭にジャンプします。 

1.1か月単位の変形労働時間制とは?

2.1年単位の変形労働時間制とは?

 2-1 薬局・ドラッグストアには変形労働時間制が最適です!

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1か月単位の変形労働時間制とは?

「土曜日は午前診で終了だから、薬局も半ドンです。」よくある話ですよね。でも、これって労働基準法上でどのような扱いになっているのでしょうか?

 

例えば、勤務シフトが「平日は19時まで営業」「土曜日13時まで営業」「木・日」休みという場合、

月曜日 9-19 9時間労働

火曜日 9-19 9時間労働

水曜日 9-19 9時間労働

木曜日 公休

金曜日 9-19 9時間労働

土曜日 9-13 4時間労働

日曜日 公休

 

計40時間労働/週となります。このように「1か月単位の変形労働時間制」は1日の労働時間を増減させて1週間の労働時間調整が可能となるルールです。残業はシフトを超えた労働から発生しますので、19時までは基準内労働です。調剤薬局にはぴったりのルールですよね!

 

あと、忘れてはいけないのは「1か月のうちで、週の労働時間平均を40時間に抑えれば良い」ということ。ですので、週によっては40時間を超える勤務もありますよということも覚えておいたほうが良いでしょう。その他いろいろと細かいルールはあるのですが薬局では上記のように変形労働時間制が使用されている場合がほとんどですので、これを知って入れば問題ありません。

 

もっと詳しく知りたいという方は下記ダウンロードをご利用ください。

ダウンロード
1か月単位の変形労働時間制(厚生労働省)
法で定められた1か月単位の変形労働時間制について説明されています。
1か月単位の変形労働時間制(厚生労働省).pdf
PDFファイル 1.7 MB

1年単位の変形労働時間制とは?

「3月は忙しくて、公休が消化できない!」というのも調剤薬局でよくある悩みですよね。このように1年間を通じて繁閑の差が大きな仕事の際に有用なルールです。

 

例えば「年間休日120日」という会社があるとします。

通常では、月10日の公休日となるわけですが、1年単位の労働時間制では様々な形で公休日数を定めることができるのです。

 

「5月はゴールデンウィーク、8月はお盆があるので医療機関も休みが多い。では休日を13日に設定しよう!」

「そのかわり2月~4月までは患者様がたくさんいらっしゃるから休日を8日にしよう!」

 

ということで、メリハリある働き方ができるというわけです。

1年の中で公休日数を調整できると連続休暇を取りやすくなるので、海外旅行など行くチャンスが増えるはずです。

※詳細は下部の資料をご覧ください。 

ダウンロード
1年単位の変形労働時間制(厚生労働省)
法で定められた1年単位の変形労働時間制について説明されています。
1年単位の変形労働時間制(厚生労働省).pdf
PDFファイル 3.7 MB

薬局・ドラッグストアには変形労働時間制が最適です!

調剤薬局やドラッグストアのように「1年を通じて繁忙期と閑散期の差が大きい業界」や「1日を通じて繁忙時間と閑散時間の差が大きい業界」は、固定された「1日8時間、週40時間」という働き方では労働者にとって大きな負荷がかかってしまいます。

 

なぜなら、会社は閑散期・閑散時間に薬剤師を何もさせず遊ばせておくわけにはいかないので、人員配置を閑散期ベースにしておくからです。「忙しいときにはみんな頑張れ!」という根性論をもとに、ということになります。

 

どのような労働時間制をとっても、少なからず繁忙期には残業は発生してしまいますが、このような変形労働をおこなうことで「繁忙期は残業必至」という固定概念が薄まってくるのではないでしょうか。

 

そして、会社にとって変形労働時間制を導入するのは非常に「面倒」なこと、そして管理面も非常に気を遣う制度ですので、変形労働時間制を採用している会社はお客様のため、薬剤師のために良く考えて取り組みをしている会社だと思います。

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