調剤併設ドラッグストアの薬剤師業務-調剤業務の変化

調剤併設店での薬剤師業務は旧薬事法の大改正のあった平成19年あたりから大きく変わってきています。

 

以前は「アメリカのドラッグストア」を参考に、OTCと調剤の両方を薬剤師の業務とする会社がほとんどでした。

 

しかしながら現在では「日本型ドラッグストア?」が多く広がろうとしています。日本の薬事行政や法律に対応したドラッグストアの運営が求められ、アメリカ型のドラッグストア運営に限界が生じたからです。

 

「日本型ドラッグストア」とはどのような特徴を持っているのか、ここで解説していきます。

- 目次 -

※下記ページ内記事の見出しをクリックすると文の先頭にジャンプします。 

1.増えている調剤併設店の営業形態

 1-1 面応需と門前・医療モール内薬局

 1-2 OTC調剤兼任薬剤師の業務

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増えている調剤併設店の営業形態

以前は調剤併設型のドラッグストアは「売り場」と「薬局スペース」を合わせて「一つの店舗として薬局の許可」を受けていました。

 

しかしながら薬事法の大改正を起点に、「売り場は店舗販売業」「薬局スペースは薬局」と別々に許可を受ける店舗が増えてきました。(薬局開設許可は県単位、店舗販売業は保健所の為に、それができないエリアも有ります。)

 

何が変わるかというと、同じ建物の中に法律上2つの店舗が存在するということになるのです!簡単に言えばこんな感じ。

 

  1. 店舗休日を別々に設定できる
  2. 店舗の営業時間を別々に設定できる
  3. その店舗で登録された薬剤師は別店舗での仕事が出来ない→OTC調剤兼任は不可

 

ということなのです!昔あったドラッグの悪いイメージはここから少なくなり始めたんですね!

 

現在、ドラッグストアの中で「調剤専任」という言葉が多くなってきたのはこういう理由です。

 

ですので、調剤併設店の調剤薬剤師は調剤専門企業の薬剤師と業務内容が全く変わらないということになります。

※上記の許可取得をしていない会社もありますので、企業研究はしっかりと! 

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面応需と門前・医療モール内薬局

ドラッグストアの調剤運営方法は様々なものが有り、各企業ごとに調べていかなければなりません。

 

ドラッグストアは全国に100社以上存在し、コンビニエンスストア業界と比較すると、まだまだ業界編成が済んでいないということが分かります。

 

ドラッグストアの調剤薬局運営に対する考え方は会社によって大きく異なりますので、「ドラッグだったら皆一緒」と思わずにしっかりと企業研究をおこなってください。

 

調剤薬局の運営形態は大きく3パターンありますので、皆さんが気になるドラッグストアがどれに当てはまるのか、チェックしましょう。

 

  1. 調剤専門店も出店・門前モール主流タイプ
  2. 調剤併設店にこだわった門前モール主流タイプ
  3. 調剤併設店にこだわった面応需タイプ

 

働き方でいえば、3番の薬局はOTC調剤兼任の場合がほとんどだと思います。そして年中無休・長時間営業がベースかと。多くの生活者をターゲットにした店舗展開ですね。

 

1番2番は薬局に休日のあるタイプです。営業時間も医療機関の時間に合わせてある場合が多いです。

薬剤師としての職務には変わり有りませんので、あなたがどんな働き方をしたいのかで選んでも良いと思います。

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OTC調剤兼任薬剤師の業務

薬剤師の働き方は大きく3つに分かれます。

  1. OTC専任薬剤師
  2. 調剤専任薬剤師
  3. OTC調剤兼任薬剤師

この3つの働き方はドラッグストア各会社の考え方によるものであって、上で記載した通り門前タイプ・医療モールタイプ・面応需タイプなのか、店舗によっても変わってきます。

 

OTC専任調剤専任については別ページを参照してください。ここではOTC調剤兼任薬剤師の業務について説明していきます。

 

調剤併設店の中で兼任薬剤師が配属されているのは、1日の処方せん応需枚数が少ない店舗です。多ければ専任を配属させた方が効率がいいことに間違いはありません。

 

知っておくべきことは「調剤併設店における兼任薬剤師は一人で薬剤師業務を行う」ということです。配属はパートを含めて薬剤師が数名いる場合が多いですが、営業時間中は薬剤師は一人になるようにシフト調整されています。

 

一日の処方せん枚数は30枚未満(10枚前後の店舗が多いです)で、調剤の仕事が中心になり、手の空いている時間にOTCの手伝いをするようなイメージとなります。

 

処方せん応需枚数が10枚程度なら調剤事務もいませんので、調剤業務は全て一人で完結します。その代りに監査システムなどが充実していますが、人の目を通す監査(鑑査)一人というのは個人的には非常に怖いです。

 

実は私のリアルな経験なんですが、「心疾患の既往歴、高血圧症、脳血管疾患の治療中、呼吸器系治療薬服用中」の患者さんが来局されたとき、自分一人の目で処方せん監査、調剤、監査、投薬、薬歴管理をするのって本当に心が折れました。調剤のベテラン薬剤師であれば問題ないと思うんですが。

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