調剤薬局の評価は何を見る?

調剤薬局で働く薬剤師の画像

数ある調剤薬局の中で自分が希望する会社に入るのは本当に難しいことです。目に見えてその会社が分かる部分とそうでない部分があり、目に見えない所は推察するしかありません。

 

例えば営業時間はあくまでも開局している時間であって、勤務時間とは違います。もしかしたら、閉局後に1時間程度の残務時間があるかもしれません。

 

このように、一言で調剤薬局といっても全国には様々な会社があります。このサイトの中だけでも516社の調剤薬局を紹介していますが、求人を出している会社はそれ以上です。調剤薬局を見極める目を持って会社選びを行わないと、「こんなはずじゃなかった!」ということにもなりかねません。是非、調剤薬局を見極める目を持って、会社選びを行って頂きたいと思います。

- 目次 -

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1.調剤薬局を見極める着眼点

 1-1 応需医療機関の種類による調剤薬局の特徴

 1-2 薬剤師員数と業務量の見方

 1-3 薬局の雰囲気

 1-4 調剤薬局のシステム

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調剤薬局を見極める着眼点

順不同で調剤薬局を見極める着眼点について記載をしていきます。さまざまな調剤薬局の状況から推察していきます。まずは「へぇー」という少しの興味から始まって、最後には皆さんが実践の転職活動で調剤薬局の評価が出来るになっていただければ嬉しいです。

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応需医療機関の種類による調剤薬局の特徴

多々ある調剤薬局を「総合病院」「クリニック」「面応需」の3つに分類します。

まずは総合病院の処方せんをメインに応需している薬局の特徴です。

  • 患者層は高齢者が多く、薬局頻度は通院するタイミング(30日~90日スパン)による。
  • 長期投与・薬剤数の多い処方せんが多く、処方せん1枚当たりの調剤時間が長い。よって、一人当たり処方せん枚数(15枚~25枚程度)は少なくなる。
  • 1枚当たり単価は高いが利益率は低い(薬剤料の原価率が高くなるため)ため、全般的に給与の設定は低い。
  • 総合病院の立地は郊外が多いため(都内除く)、かかりつけ薬局として地域住民に使用される頻度は少ない。
  • 門前薬局の場合、総合病院の外来受付時間・曜日で薬局の営業時間が設定されている。特に夜間に開局している薬局はほとんどない。

次にクリニックの処方せんをメインに応需している薬局の特徴です。

  • 応需診療科目により患者層が異なるが、クリニックは住宅街や駅前立地が多いため、かかりつけの薬局になっている場合が多い。
  • 一人当たり処方せん応需枚数は25枚~35枚程度が多い。
  • 軽い処方せんから手間のかかる処方せんまで内容はさまざま。1枚単価も応需する診療科目により異なるが3000円から1万円程度までが多い。利益率は高くなる。
  • 門前またはモール等、マンツーマンのクリニックがあれば開院時間に合わせて開局時間を設定している場合が多いが、最近のクリニックは営業の長時間化が見られる。
  • かかりつけ化されている薬局の場合、薬局は長時間営業化が進んでいる。

最後に処方せんを面応需している薬局の特徴です。

  • 住宅街・駅前に立地しているため、かかりつけ薬局として利用している患者がほとんど。
  • 処方せん応需は1日10枚~20枚が平均であるため、1時点での薬剤師人数は一人の薬局(ひとり調剤)が多い。
  • 処方せんの内容は様々であるが、比較的軽疾患の処方せんが多いため処方せん単価は安くなる。ただし、利益率は高い。
  • 営業時間はドラッグストアと同様、地域生活者に合わせた時間帯になっている。郊外であれば20時まで、都市部であれば22時、ごく一部の企業では24時間営業の薬局もある。

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薬剤師員数と業務量の見方

処方せんの内容によって一人当たり応需枚数が異なるのは上記で紹介した通りです。

総合門前で一人当たり30枚であれば、完全に薬剤師不足ですし、耳鼻科メインで一人当たり30枚であれば余裕のある薬剤師業務が出来ているという感じです。ただし、現代調剤において、薬剤師一人当たりの1日平均が30枚を超えている調剤薬局への転職は避けた方が良いでしょう。

 

そして特に気を付けたいのが、調剤事務職がいるのかどうか。事務職がいない薬局はレセコン入力という「やらなくても良い仕事」を薬剤師がやらなければなりませんので、調剤事務職がいることは環境として大切です。調剤事務の社員は1日一人当たり70枚~90枚(ベテランで)の処方せん対応が出来ます。1日150枚の調剤薬局であれば、最低フルタイムの調剤事務が2名必要です。

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薬局の雰囲気

皆さんご承知の通り、調剤薬局業務の大変さはもはや戦場です。患者数の多いときに見学しても、みなピリピリとしていて従業員コミュニケーションどころではありません。

 

皆さんに是非推奨したいのが、午後3時の店舗見学です。処方せんが落ち着いていて、本来大切なコミュニケーションの時間になっているこの時に雰囲気をチェックすることが一番いいでしょう。

特に調剤事務との接し方も見ていただくと本当の雰囲気が見えてくると思います。

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調剤薬局のシステム

現代調剤はシステム化が非常に進んでいます。薬剤師はシステムを使いこなすことで大変安心で正確な調剤業務をおこなうことができますので、どうせ働くならシステム化の進んだ薬局をお勧めします。

  • 電子薬歴は「使うと薬歴記入が遅くなる」とのうわさもありますが、使いこなすことで業務時間は大きく短縮されます。今後、電子薬歴を使えない薬剤師の需要はなくなると思います。
  • 監査システムはピッキング・散剤・水剤などさまざまな場面で活用されていますが、最低限、散剤の監査システムは必須です。自分を守るつもりで、導入している薬局を選んだ方がいいと思います。ピッキング監査もある方が安心です。
  • 自動調剤はあれば楽です。自動ピッキングマシーンを導入している薬局があれば、非常に薬剤師思いの良い会社だと思います。導入コストが半端ないです。散剤・錠剤の自動分包機は特に総合門前の場合は無いと困ります。1日100枚を超える総合門前で自動分包機の導入がない薬局は考え直した方がいいと思います。
  • 投薬モニターはあると便利です。処方せんや薬歴を投薬台のモニターで見ながら投薬できます。患者様からの質問もそこで検索できますので大変便利です。
  • 自動発注システムは在庫管理にも役立ちますので、あればあった方がいいですが必須ではありません。棚卸の際には重宝すると思います。

これらのシステムはレセプトコンピューターとつながり、患者情報・医薬品情報が調剤機器にまで共有されます。安全で正確な調剤を行うには一つでも多くのシステムが導入されている方がいいですね。

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